西洋の紋章について
西洋の紋章は英語で「coat of arms」とあり、日本の家紋とは少し様式が異なっている。主に紋章内でパーツに分かれており、「盾」「兜」「マント」など、武具のデフォルメ要素が絡み合ってひとつの紋章が構成されている。「arms」という言葉通り、騎士をイメージしたものであり、日本の家紋よりも雄々しいイメージがある。詳しくはwikipediaを参照。
日本における十六菊のポジションでもある国の紋章は諸外国にも存在し、中にはオーストラリアなどのように、カンガルーとダチョウが向かい合ったユニークなものも存在する。散々略奪したあげくのんきなものである。
そう考えると、日本の家紋は純粋に国内の文化のみの紋章で構成されており、個人的には、良く言えば誇りを持った文化であるとともに、若干の閉鎖性も感じるところでもある。ともあれ、打板紋や恋文紋などの美しい曲線や繊細な想い、小洒落た紋が時の洗礼を経てなお、現在にその姿を留めていることにはただただ感嘆するばかりである。